肝がん
日本超音波医学会所属の医師による
超音波が可能です。
肝がんのがん死亡数は全体の
男性:第5位
女性:第6位
*大腸:結腸と直腸の合計での順位
原発性肝がん:原発性肝がんの90%以上は肝細胞がんである。残りの5%は胆管細胞がんで、その他はまれな種類のがんである。
症状
★肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、がんが出来てもかなり進行しない限りは症状は出現しません。
★進行すると腹部に腫瘤を触れたりしますが、通常は自覚できる症状はほとんどありません。
★肝細胞がんの原因の多くが肝炎・肝硬変などを介して生じるため、肝臓障害に由来する症状が主な症状となる。それらの多くは食欲不振、全身倦怠感、腹部膨満感などです。
★黄疸や吐下血などは進行した肝硬変の症状であり、肝細胞がんの特有な症状どは言えない。
診断
〇血液検査で腫瘍マーカー測定や腹部超音波や腹部 CT などの画像診断検査を行い総合的に診断します。
●B 型肝炎や C 型肝炎患者さんは定期健診で肝細胞がんがみつかることが多い。
肝細胞がんの腫瘍マーカーで有名なのは AFPとPIVKA-Uです。これらのマーカー値が高いことは、肝細胞がんの診断を補強することになります。
画像診断でもっとも手軽なのは腹部超音波検査です。患者さんに負担なく行えるのが利点であります。
造影剤を用いたCTやMRI も有用です。
その他の検査として血管造影検査や造影剤を用いた超音波検査があります。
治療
手術療法
根治性が高い(治る可能性が高い)治療方法です。@肝切除術
がんが少数個の場合に考慮されます。手術療法は大きな腫瘍でも治療可能です。
A肝移植術
一般的に65歳以下で肝機能が悪く、肝切除が難しい場合に行われ、5cm以下の肝がんが1個、もしくは3cm以下の肝がんが3個以内の場合が保険適応です。
経皮的局所壊死療法
手術につぐ根治性があります。肝切除が不可能な症例や肝障害度 B、C でよい適応になります。
ラジオ波を使用するのが一般的です。
経動脈的治療
カテーテルを使って肝内に抗がん剤や塞栓剤を注入する治療です。@肝動脈化学塞栓療法(TAE、TACE)
肝内のがんに抗がん剤と塞栓剤を注入する治療方法です。肝切除や経皮的局所壊死療法の適応とならない進行度のがんが良い適応です。
A肝動脈内注入化学療法
カテーテルを用い肝内のがんに動脈から抗がん剤を注入する治療です。化学塞栓療法がためらわれる進行がんに考慮されることがある。
放射線療法(陽子線療法、重粒子線療法)
高齢者などがよい適応です。全身性化学療法(ネクサバール)
2008年から使用できるようになった新しい飲み薬です。確実な延命効果が証明された治療です。
医療法人社団 正芳会 細野医院
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